@article{oai:seinan-jo.repo.nii.ac.jp:00000329, author = {浅田, 壽男 and Asada, Hisao}, journal = {西南女学院大学紀要, Bulletin of Seinan Jo Gakuin University}, month = {Mar}, note = {言語研究はどのような研究方法にあっても、その言語の背景にあるものを理解 することが助けとなる。これまでの一連の拙著拙論はカナダ英語について音声面 を含む様々な角度から個々の事例を論じると共に、カナダのトロントでの体験や 日常の暮らしから得た知識は、カナダ英語の理解を一層、深めてくれることを論 じて来た。  筆者が暮らしたトロントは、カナダ最大の都市であり、首都のオタワにも近く、 フランス語圏のケベック州にも各種交通機関で数時間の所に位置しており、しか もカナダ各地への交通網が集中していて、カナダ英語の研究に最も適した地域の 1つである。  トロントでの研究のみならず、日常生活そのものから、日本では知りえないカ ナダ英語やカナダの文化に関する貴重な知識や情報を得ることができた。  これまではカナダ英語の個々の具体例を音声面も含め、全般的に詳述して来た ので、本稿ではカナダ英語がイギリス英語を保持している点を中心に、主に文法 や語法面から、その特徴を俯瞰したいと思う。カナダ英語の最大の特徴は、何よ りもイギリス英語とアメリカ英語が不規則に混在している点にある。したがって、 どのような場合にイギリス英語が用いられ、どのような場合にアメリカ英語を採 るのか、といった規則性を追求するような研究は、元来、カナダ英語の解明には 向かないことは明らかである。カナダ英語の特徴を表す個々の具体例を一つずつ 細かく丁寧に記述していく方向に加えて、その表現を生み出したカナダの歴史や 文化の視点から探ることがカナダ英語の理解への近道であると言える。本稿がカ ナダ英語とカナダという国を一層深く理解するための一助となれば望外の喜びで ある。}, pages = {85--92}, title = {カナダ英語の特徴}, volume = {25}, year = {2021}, yomi = {アサダ, ヒサオ} }