@article{oai:seinan-jo.repo.nii.ac.jp:00000301, author = {古川, 敬康 and Furukawa, Takayasu}, journal = {西南女学院大学紀要}, month = {Mar}, note = {新約聖書はギリシア語で書かれ、動詞の活用の相には能動相(active)、中動相(middle)、 受動相(passive)の3つがあるが、中動相は「ギリシア語に独特な相」であることから、 「中動」(middle)という用語には何ら特別な意味はないとすらされてきた。しかし、その 原因は「個人、人格、自由、責任」を前面に出すヨーロッパの思想・言語にとって、中動相の 文法が論理的に曖昧と受け取られ、主語・述語、主観・客観の合理的な論理によって「論証」 されないものは理解されない結果にすぎない。  改めて、中動相の背後にある歴史を振り返り、他の相との比較における特徴を浮かび上がら せたとき、中動相には固有の意味論的意義が認められる。それは、動作主の受影性である。 この意味論的意義を実現する方法として、原型的他動性からの「ぶれ」があり、このぶれこそ が中動相の命である。  しかし、聖書テキストも中動相を理解して解釈するとき、テキストの意味は異なってくる。 中動相の重要性を認識し中動相を理解してテキスト解釈に臨むことの意義を示す一つの試論で ある。}, pages = {1--13}, title = {中動相の理解が聖書解釈にもたらす意義の一考察}, volume = {23}, year = {2019}, yomi = {フルカワ, タカヤス} }