@article{oai:seinan-jo.repo.nii.ac.jp:00000028, author = {ブラウン馬本, 鈴子 and Brown-Mamoto, Suzuko}, journal = {西南女学院大学紀要, Bulletin of Seinan Jo Gakuin University}, month = {Mar}, note = {フェミニズムでは、女友達の存在は、女性が自立を図る上で重要であると考えられている。作家ジェイン・オースティンの作品では女性同士の“ real friendship”は存在するのであろうか。本稿では初期の作品であるNorthanger Abbey(1818)の女主人公Catherine Morland とその友人Isabella Thorpe やTilney 兄妹との友情を中心に、オースティン作品の中で女友達を登場させる意義の解読を試みた。Isabella との浅はかな友情を通して、彼女の狡猾で浮気性な本性が露呈されると同時に、主人公の〈単純〉〈純粋〉〈未熟〉な性格が強調される現象を確認した。また精読によってIsabella の友情の動機が、Catherine を利用して結婚相手を獲得することであることを明らかにした。やがてCatherineの友情は、IsabellaからTilney兄妹へと舵を切るが、Claudia L. Johnsonの指摘“ The band of good friends is all related by marriage in the end”にあるように、結末ではHenry Tilney はCatherine の夫となる。道徳的に堕落したIsabella との友情の終焉と平行して、ゴシック小説の低俗さを悟ったCatherine が、自己成長によって究極の男女愛を手に入れる様子を検証した。Isabella は小説の3分の2でいなくなり、他の登場人物からも読者からも忘れられる。以上の考察から、オースティン作品の中における女性同士の友情には限界があるという結論に至った。}, pages = {153--162}, title = {オースティン作品の女友達:Northanger Abbey を中心に}, volume = {21}, year = {2017}, yomi = {ブラウン マモト, スズコ} }